​​予備知識のいらない笑であること 

    劇場に来てくれたすべてのお客様を楽しませたいと思っています。大人も子供も、男も女も、熱心なお客様も、無理矢理友達に連れてこられた舞台に興味のない人も。

    だから、世代や性別などによって、知識にばらつきがある題材は使わないようにしています。はやり言葉や、若者を中心に使われる新しい表現を避けるのはもちろん、そのとき話題になっている事柄などもあつかいません。それを知っている人と知らない人とで、受け取る面白さが変わっていってしまうからです。僕は程よく世間知らずですので、「僕が知っているかどうか」ということをひとつのバロメーターにしています。

    恒例のフレーズやおなじみの見せ場なんかも、できるだけつくらないようにしています。シリーズ化したパフォーマンスをするのはありますが、新作には旧作の情報がフリとして機能することがないように気をつけています。旧作を知らない観客でも、その作品を同じように楽しんでいただきたいからです。

    僕は、作品の前にすべての観客は平等であるべきだと考えています。だからいつも「予備知識のいらない笑い」を心がけているのです。


所谓不需要知识储备的搞笑作品

        我希望来到剧场的所有观众都能享受到快乐。不管是大人还是孩子,男人还是女人,热情的观众,还是对舞台演出没有兴趣被朋友硬拉来的人。

       所以,我不会选择那些在年龄、性别等方面存在认知差异的题材。当然也会避免使用流行语,以及主要是年轻人在使用的一些新的表达方式,还有当时的热点话题也不会去涉及。因为知道这些事的人和不知道的人,获得的乐趣必然会有所不同。我恰好也不太懂人情世故,所以我就把“我自己是否知道”作为一个衡量标准。

       我尽量不去创造出惯例的台词以及熟悉的名场面之类的。虽然有系列化的表演作品,但是我会注意不要以旧作的信息作为新作的前提。即使是不知道旧作的观众,也希望他们可以同样享受这部作品。

       我认为,在作品面前,所有观众都应该是平等的。所以我对于“不需要知识储备的搞笑作品”会格外留心。​​​​